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2023.12.26

海外展示会: Formnext 2023(ドイツ・フランクフルト)視察  

■展示会:Formnext 2023(ドイツ・フランクフルト)
■会場:ドイツ・フランクフルト国際見本市会場
■主催:Mesago Messe Frankfurt GmbH
■会期:2023/11/7~10
■会場面積:54,000㎡(2023年実績)
■出展者数:859社(2023年実績)
■来場者数:32,851名(2023年実績)

公式サイトはこちら

会場の模様

全体的な印象

2023年のFormnext 2023(ドイツ・フランクフルト)は、新型コロナウイルス感染症拡大前の出展者数を超え、過去最大規模での開催となりました。今回は出展者の約60%、来場者の約50%がドイツ国外からの参加で、非常に国際色豊かな展示会だった模様です。
今回の展示会のトピックスとして以下の5点がございました。

1.DED方式、WAAM方式の増加
  DED、WAAM装置が増え、アプリケーションも増加
2.中国企業の拡大
  出展社数もドイツに次ぎ、2位に増加
  各ブースも大型化し、勢いを感じた次第です。
3.ペレット材を使用する樹脂プリンターの増加
  素材に樹脂ペレット材を使用する装置が増えていました。
4.新装置新方式のリリースは少なく、装置の大型化・複数レーザー・材料の多様化などが多かった。
5.装置の大型化や量産活用として前後工程の出展企業も増えていました。

トピックスの詳細

■トピックス1

SIEMENSとFraunhoferの展示ブースの写真をご覧下さい。いずれも広いブースでしたが、SIEMENSブースにおいては、BLT社製のサンプルのみPBF方式でその他はDEDやWAAM方式の出展となっておりました。

■トピックス2

国別出展数を見るとドイツ(開催国)298社、中国73社、米国54社、フランス39社、英国37社となり、日本は16位 9社でした。中国企業の拡大が進んでいる印象がございました。

■トピックス3

ARBURGと3DSystemsの出展企業ハイライトをご覧下さい。ARBURGでは環境問題を意識した生分解性のプラスチックから3DSystemsでは加工まで行える装置のサンプルの実機展示がございました。

■トピックス4

その他、多くの出展企業の特徴として新装置新方式のリリースは少なく、装置の大型化・複数レーザー・材料の多様化などが多かった印象です。
・EOSでは最大820x820x1,600mmの改造機の展示、100%IACS材料、機能性アルミ材料
・BLTでは最大1,500×1,500×1,200mm 26レーザー 
・NikonSLMでは開発中の3,000×1,200×1,200mmの機種が来年リリース予定です。

■トピックス5

その他、装置の大型化や量産活用として前後工程の出展企業も数社ありました。
金属の粉末を除去する装置を1例として記載いたします。Solukon社では3Dデータから形状を読み取り最適な粉末除去方法を自動で設定して粉末除去できるようです。また超音波で振動を加えており、非常に静かでした。

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